Stepping out!

脱力系母が、夫の海外赴任で奮闘する日々の記録。

辞令は突然に...

忘れもしない。

 

7月4日、水曜日。

 

早く帰宅した夫は、何やらモゾモゾ。

『あの...えっと...。』

毎年春の人事異動の時期がやってくると、

ニヤニヤしながら、

『実はね...異動がね...』

っと脅しをかけてくる夫。

初めはドキドキしながら、耳を傾けていたけれど、

最近は、もぉ、右から左へ。

『実は、アメリカへ駐在の話が出た。』と。

完全に油断していました。

 

『海外で生活してみたい。』

夫は、時々そんなことを言っていました。

数日前に、

『俺、ミステリーハンターになりたいな...。』

なんて話をしたばかりでした。

 

そんな夫の気持ちを聞いていたので、

私の気持ちに、迷いはありませんでした。

不安だらけでしたが…。

不安だらけなのは、現在進行形。

 

英語は、ほとんどしゃべれない。

子ども3人を連れて海外で生活!?

他にも、あれに、それに、これに...。

不安しか見当たらない。

 

子育てに関して言えば、

共働きだったため、

子どもたちのことは、保育園にお世話になりっぱなし。

家事に育児にめちゃくちゃ協力的な夫。

実家は、自宅から徒歩5分で、

父親に母親に、保育士の姉に、子どもの世話好きな兄。

実家に頼りまくりで、私の母親曰く、

『世界一らくちんな、共働きの母さんね。』と。

アメリカに行ったら、頼れる人もなく、

夫も出張で家を空けることが多くなるとか...。

ほんとに、不安!!

 

駐在宣告を受けた、7月4日。

その日から1か月ほど、

頭の中が真っ白な日が続きました。

 

 

 

 

 

Stepping out!

こんにちは。

 

Stepping out!

 

しつこいですね。笑

一歩踏み出す...いや、脱出!

それは、私の一番苦手なこと。

 

一歩が踏み出せない。

環境が変わることが苦手。

誰かの陰に隠れているのが心地が良い。

縁の下の力持ちでいることが好き。

努力してるふりをして努力していない。

 

 

高校を卒業し、特に強い夢や希望もなく、

なんとなく好きなものの世界に進み、

そこでも、人一倍努力してすごいもの目指すわけでもなく、

最低限こなし、学校を卒業し、

なんとなく就職して、なんとなく楽しくて...。

親に将来を心配され、親の提案で、転職活動をする。

受かるはずもないと思っていた大きな会社。

...はい。受かってしまいました。

受かった本人が一番『なぜ?』と思いました。

転職して、地元に戻る。

業苦手で、ひたすら事務仕事を捌く。

仕事が辛くてやだなぁー、なんて思ってたある日。

夫に出会ったのです。

初めて会ったときの気持ちは、

今でもとても鮮明に覚えています。

いろんなことを教えてくれて、

興味深い話がたくさん。

『この人と一緒にいたら、この人は私の知らない世界を

たくさん見せてくれるに違いない!』と。

 

夫とは、知り合って2年ほどで結婚しました。

お互いに旅行が大好き。

新婚旅行は、冬のデンマークノルウェー

2人だけの旅。目的は、オーロラ。

私の知らない素敵な世界(景色)を見せてくれました。

それからは、しばらく旅行はお休み。

流産を経験し、絶対に子どもが欲しいと思っていた私は、

どこかに出かける気にもなれずにいました。

不育症と診断され、治療に専念しました。

(いつか、不育症についても、書きたいです!)

治療の甲斐あって、3児(男、女、女)の母となることができました。

母になる。母という、未知の(知らない)世界。

それも夫や子どもたちが叶えてくれました。

子どもが生まれてからは、

ケアンズ、韓国、ハワイ、ハワイ、ハワイ。

へ、旅行しました。

たくさん私の知らない世界に連れて行ってくれました。

長男は、来春小学生。

3度目のハワイは、しばらく旅行は行けなくなるねと、

旅納め、でした。

次は、何年先になるかな...どこに行けるかな...

なんて話をしていた矢先。

突然、夫がアメリカ駐在の話をもらってきました。

2日で返事が欲しい、と。

 

のらりくらり。誰かにおんぶにだっこ。

そんな私が一歩踏み出す...いや、脱出できるのは、

今しかない!そぉ、

 

Stepping out!

 

子ども3人連れて、アメリカへ行くことに決めました。